Mirai

コラボレーション

ここは、ゼネラルコントラクター株式会社竹中工務店との墨出しロボットの開発や、株式会社エコポークと共に取り組む養豚場の監視システム開発といった、わくわくするような共同プロジェクトのストーリーをご紹介する場所です。
インタビュー形式で、プロジェクトを進める上での思いや発見、困難をどう乗り越えたかといった貴重なエピソードを共有します。これらの話から、私たちがどのように新しいアイデアを形にし、日々の仕事にどのように取り組んでいるかを感じていただければと思います

株式会社 竹中工務店

建築現場での効率化と自動化は、長年にわたる業界全体の課題であり、私たしの会社はこの課題に取り組むために株式会社 竹中工務店と協力して墨出しロボットを開発しました。
墨出しは、建築に関わるほぼ全ての職種にとって必要不可欠な作業であるため、この作業を効率化・自動化することによる波及効果は極めて大きいです。我々の墨出しロボットは、「小型軽量」「高精度・低コスト」「作業効率の向上」を実現しています。このロボットは、比較的安価な測量機を用いて製造コストを抑えつつ、多くの墨出し作業に適応できる精度を確保しています。また、移動距離と回数を最小限に抑えるための順序で作業を行うことで、作業効率を大幅に向上させています。その結果、従来の人間による作業に比べて、作業効率は約3倍になりました。

このロボット技術は、建設業界だけでなく、機器の設置作業を行う企業でも適用可能で、さらに大きな波及効果を期待できます。株式会社 竹中工務店との共同開発により、時間外労働の上限規制に直面している建設業界において、職人のムダな時間を削減し、主要作業に集中できる環境を提供することを目指しています。

当社と株式会社 竹中工務店との共同開発は、この墨出しロボットから始まり、更なる建設現場の効率化と自動化を追求する一連の取り組みへと続いています。私たちは、テクノロジーを活用した業界全体の改善に向けた取り組みをさらに推し進めていきます。

株式会社竹中工務店
技術研究所 先端研究部建設革新グループ
主任研究員 宮口氏

共同開発した墨出しロボット

株式会社 エコポーク

当社は、AI、ICT、IoTを駆使して養豚業界に革新をもたらすEco-Porkと協働し、Eco-Porkが展開するクラウド型養豚経営支援システム「Porker」による、一歩進んだ技術と養豚業の結びつきを通じて、生産管理の効率化と環境負荷の軽減を目指しています。
養豚業界において、豚の体重管理は価格決定の重要な要素です。しかし、豚は神経質な動物で、手動での一頭一頭の体重測定は困難で重労働です。これを解決するために、AIを活用した体重推計システム「Poeker」が開発されました。
当社が開発したこの天井レール走行カメラロボットは、この革新的なシステムの一部を担っています。これは、飼育舎の天井から豚の3D写真を撮影し、クラウドにアップロードするカメラロボットです。ホームステーション、カメラロボット、天井レールから成るこのシステムは、飼育舎内をモノレールのように自動走行し、所定の位置で豚房内を撮影します。
撮影した写真はホームステーションに戻り、そこからクラウドにアップロードされます。撮影スケジューリングはクラウドを介してリモートで設定することができ、カメラロボットはホームステーションで自動的に充電します。一度稼働を開始すれば、毎日の体重測定が手間なく可能になります。
この体重推計システムは、出荷判定だけでなく、全体的な肥育管理においても大きな役割を果たします。AIとロボット技術は、養豚業界における労働力問題を解決し、より効率的で正確な肥育管理を可能にするための重要なツールとなります。これにより、生産プロセスの見える化、課題の特定、オンラインでの課題解決を支援し、より効率的で、環境に優しい養豚業の実現を促進します。

株式会社エコポーク 代表取締役 神林氏

共同開発した豚体重測定カメラロボット