小学校の卒業アルバムに記した将来の夢は「科学者」。身の回りの自然現象や、機械・道具の仕組みへの興味が尽きず、なぜ?どうやって?どうすれば?と問い続けた少年時代が私の原点です。洗濯機の羽の構造と水の流れが気になってバラバラにしてしまったことも、味噌汁の入ったお椀を回しても中の具はお椀と一緒には回らないことが気になってしかたがなかったことも、活版印刷工場をガラス越しに覗き、中に入ってまで見せてもらっているうちに塾に遅刻してしまったこともありました。
もうひとつの強烈な興味は、機械がもたらす人々の生活の変化です。自転車の発明で、一日に移動できる距離は桁違いに長くなり、自動車によってさらにその何十倍にもなりました。世界中の人々がスマートフォンを手に入れ、社会の仕組みが大きく変わりつつあります。機械には、社会を大きく変える力がある。私の関心は、機械を生み出すことだけでなく、機械によって社会の課題を解決し、より面白い社会へシフトさせていくことにあります。
大学では9年間、移動ロボットの機構と制御に関する研究を行いました。ロボットの魅力は人よりも大きな力を出せるところ、人が行けないような狭い場所や高い場所でも働けるところ、人が心身ともに疲れてしまうような膨大な繰り返し作業でも、エラーなく黙々とやってくれるところです。しかし、大学の研究室でプロトタイプを作って発表するだけでは、実用化は難しいとも感じました。重要なのは、まず実際にロボットを世に出し、少しずつ社会からの信頼を獲得しながら、さらに技術を進化させていくことだと考えたのです。そして、未来機械を創業しました。「人の役に立つ、真に価値のある機械を世界に送り出したい」その一心でした。
未来機械は、まだまだ小さな組織です。小さいからこそ、仕事における一人ひとりの責任は重大で、同時にやりがいも大きいものです。一人ひとりの仕事が会社の成長や成果に直結するのはもちろん、会社を通じて社会にインパクトを与えることができるからです。各自の業務領域の拡大・変更はフレキシブルで、全員が与えられた役割に留まらず、柔軟に活躍しています。新卒入社の20代から80代のベテラン技術者まで、工学部・農学部・経済学部・法学部など幅広いバックグラウンドのメンバーが、全国から集まっています。自分たちが社会の課題を解決するんだという覚悟があり、それを実現したいという純粋な想いを持つ人ばかりです。私は、こうした組織こそが、まだこの社会に存在しない「未来の機械」を生み出していけるのだと確信しています。
ワクワクできる仕事を通じて、私たちといっしょに社会の課題を解決していきませんか?